今回は、介護をされているご家族からよくいただくお悩み、「最近トイレに間に合わないことが増えてきた」についてお話しします。
「尿漏れは仕方ない」「年をとればこうなる」と思っていませんか?実は、トイレに間に合わなくなる原因のひとつに、足腰の筋力低下や歩行速度の低下が深く関わっています。医療や介護の問題だけでなく、リハビリで改善できる可能性があるのです。
「トイレに間に合わない」には2つの原因がある
トイレに間に合わなくなる原因は、大きく2つに分けられます。
ひとつは膀胱・尿道などの身体的な問題です。過活動膀胱・膀胱炎・前立腺肥大など、泌尿器系の疾患が原因となるケースで、泌尿器科での治療が必要です。
もうひとつは、トイレまでたどり着くスピードの問題です。尿意は感じているのに、歩くのが遅くて間に合わない・立ち上がるのに時間がかかって間に合わない、というケースです。
今回お伝えしたいのは、この2つ目のケースです。「尿意はある、でも体が追いつかない」という状態は、リハビリによって大きく改善できる可能性があります。
歩行速度が落ちると、なぜ間に合わなくなるのか
健康な若い頃は、トイレに行きたいと感じてから実際にトイレに座るまでの時間的余裕がありました。しかし加齢とともに歩くスピードが落ち、立ち上がりに時間がかかるようになると、その余裕がどんどん縮まっていきます。
さらに高齢になると、尿意を感じてから実際に排尿が始まるまでの「我慢できる時間」も短くなります。若い頃は「トイレに行きたい」と感じてからある程度余裕がありましたが、高齢者の場合は尿意を感じた瞬間にすでにギリギリというケースも多くなります。
歩く速さが落ちる+我慢できる時間が短くなる、この2つが重なることで「間に合わない」という状況が生まれるのです。
トイレ動作を分解して考えてみましょう
「トイレに行く」という動作を細かく分解すると、次のようなステップがあります。
椅子やベッドから立ち上がる、トイレまで歩く、ドアを開ける、ズボンと下着を下ろす、便座に座る——これだけのステップがあります。このどこかがスムーズにいかないだけで、間に合わない原因になります。
特に時間がかかりやすいのが「立ち上がり」と「歩行」です。足腰の筋力が落ちていると、椅子から立ち上がるだけで数十秒かかることがあります。歩行速度が遅ければ、トイレまでの数メートルが長く感じられます。
また、ズボンの上げ下げも意外と時間がかかる動作です。手や指の力が弱くなっていたり、バランスを保ちながら衣服を操作することが難しくなっていたりすると、ここでも時間をロスしてしまいます。
リハビリで改善できること
「トイレに間に合わない」という問題に対して、リハビリでアプローチできることがあります。
● 立ち上がり動作の改善
椅子からスムーズに立ち上がれるよう、太ももの筋力強化と立ち上がり動作の練習を行います。「よいしょ」と時間をかけずに立てるようになるだけで、トイレまでの時間が大幅に短縮されます。
● 歩行速度の改善
足を高く上げる筋肉・蹴り出す筋肉を鍛えることで、歩くスピードが上がります。歩幅が広がり、リズムよく歩けるようになるだけで、トイレまで到達する時間が変わります。
● バランス能力の向上
バランスが悪いと、歩く際に慎重になりすぎてスピードが落ちます。バランス訓練を行うことで、安心して早く歩けるようになります。
● 衣服の着脱動作の改善
ズボンの上げ下げがスムーズにできるよう、手指の機能訓練や動作指導を行います。ウエストがゴムのズボンへの変更など、衣服の工夫についてのアドバイスも行います。
環境を整えることも大切
リハビリと並行して、住環境を見直すことも重要です。
トイレまでの動線を短くすることが最優先です。普段過ごしている場所からトイレまでの距離が遠い場合は、過ごす部屋をトイレに近い場所に変えることを検討してみましょう。
夜間のトイレ対応も重要です。夜間は暗い中を急いで移動するため、転倒リスクも高まります。センサーライトの設置・ポータブルトイレの活用・寝室をトイレに近い場所に移すといった対策が有効です。
手すりの設置も効果的です。トイレの中だけでなく、トイレまでの廊下に手すりがあると移動が速くなります。壁に手をつきながら早足で歩けるようになるからです。
「恥ずかしい」という気持ちに寄り添って
トイレの失敗は、ご本人にとって非常に傷つく体験です。「情けない」「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちから、水分を控えたり、外出を避けたりしてしまう方も少なくありません。
ご家族として大切なのは、失敗を責めず「一緒に解決しよう」という姿勢で向き合うことです。そして、「リハビリで改善できる可能性がある」ということを、ぜひご本人に伝えてあげてください。
諦めずにアプローチすることで、トイレに間に合う回数は確実に増やせます。
トトノイにできること
自費リハビリ「トトノイ」では、トイレ動作の改善に向けた立ち上がり訓練・歩行改善・バランス訓練・動作指導をご自宅への訪問リハビリで提供しています。
「親がトイレに間に合わなくて困っている」「本人がショックを受けていてどうにかしてあげたい」そうお考えのご家族の方は、ぜひご相談ください。実際の自宅環境を確認しながら、何ができるかを一緒に考えます。
幕別町を中心に訪問対応していますので、外出が難しい方もお気軽にどうぞ。
まとめ
トイレに間に合わなくなる原因のひとつは、足腰の筋力低下・歩行速度の低下です。立ち上がり・歩行・衣服の着脱といったトイレ動作をリハビリで改善することで、間に合う回数を増やすことができます。環境の整備と合わせて、早めに取り組むことが大切です。
「仕方ない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
自費リハビリ トトノイ
住所:北海道中川郡幕別町
電話番号:080-2227-0195
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