こんにちは。幕別町で自費リハビリ「トトノイ」を運営しております。
今回は、脳卒中などによる片麻痺をお持ちの方から多くいただくお悩み、「箸が使えなくなってしまった」についてお話しします。
箸が使えないことは、食事だけの問題じゃない
片麻痺になって、箸が使えなくなった。
スプーンやフォークで食事はできる。でも、なんとなく気持ちが晴れない。家族と同じ食卓に座っていても、自分だけ違う道具を使っていることが気になる。好きだった料理を、以前と同じように食べられない。
「箸くらいで大げさ」と思われるかもしれません。でも、箸で食べるという行為は、日本人にとって食事の尊厳そのものと言っても過言ではありません。
「また箸でご飯を食べたい」その気持ちは、決して贅沢ではありません。
片麻痺で箸が難しくなる理由
箸の操作は、実はとても繊細な動作の集まりです。
指先で2本の箸を別々にコントロールし、食べ物をつまんで口まで運ぶ。この一連の動作には、指・手首・肘・肩のすべてが連動して動く必要があります。
片麻痺では、脳へのダメージにより、麻痺側の腕・手・指への命令がうまく伝わらなくなります。その結果、次のような問題が起こりやすくなります。
• 指に力が入りにくく、箸を握れない
• 手首がうまく回らず、箸先をコントロールできない
• 腕全体がつっぱってしまい、細かい動作ができない
• 感覚が鈍くなり、どのくらいの力で持てばいいかわからない
これらは意志の力でどうにかなるものではなく、神経と筋肉の問題です。だからこそ、適切なリハビリによって少しずつ改善できる可能性があるのです。
リハビリでどうやって箸操作を取り戻すのか
トトノイでは、箸操作の回復に向けて、段階的なアプローチで取り組んでいます。
① まず腕全体の動きを整える(上肢機能訓練)
箸の練習をいきなり始める前に、まず肩・肘・手首の動きをスムーズにすることが大切です。麻痺した腕は使わない時間が長いほど筋肉が固まり、動きが制限されていきます。
ストレッチや関節を動かす運動、筋力を少しずつ引き出す訓練を通じて、腕全体の土台を作っていきます。
② 指先の細かい動きを鍛える(巧緻動作訓練)
腕の動きが整ってきたら、次は指先のトレーニングです。
ペグ(棒状のピース)を穴に差し込む練習、豆をつまんで移し替える練習、洗濯バサミを開閉する練習など、日常生活に近い細かい動作を繰り返します。「こんな地味なことが箸につながるの?」と思われるかもしれませんが、こうした積み重ねが指先の神経回路を少しずつ再建していきます。
③ 実際の生活動作の中で練習する(日常生活動作訓練)
機能が戻ってきたら、実際に箸を使う練習に入ります。
最初は持ちやすい形状の自助具(補助具付きの箸)から始め、徐々に普通の箸へと移行していきます。食事の場面を再現しながら練習することで、「実際に食べるとき」の感覚が自然と体に入っていきます。
実際にこんな変化が起きています
トトノイでリハビリを続けた方から、こんな変化の声をいただいています。
• 「握る力が少しずつ戻ってきた」
• 「豆腐をつまめるようになった」
• 「家族と同じ箸で食卓を囲めた」
• 「食べることが楽しくなった」
特に印象に残っているのは、「家族と同じ箸で食卓を囲めた」という言葉です。機能の回復だけでなく、食事の時間が楽しくなる。それがリハビリの本当のゴールだと感じています。
「もう歳だから無理」は、本当でしょうか
「脳卒中になってからもう時間が経ってしまった」「年齢的に回復は難しいのでは」と思っている方もいるかもしれません。
確かに、発症直後の回復期に比べると、時間が経つにつれて回復のスピードは落ちてきます。しかし脳と神経は、適切な刺激を与え続けることで、何歳になっても変化する可能性があります。これを「神経可塑性」といいます。
あきらめるには、まだ早いのです。
大切なのは「毎日少しずつ、正しい動作を繰り返すこと」です。一度や二度のリハビリで劇的に変わるものではありませんが、継続することで確実に体は応えてくれます。
ご自宅で、マンツーマンで取り組めます
「病院のリハビリは終わってしまった」「通うのが大変」という方も大丈夫です。
トトノイでは、幕別町を中心にご自宅への訪問リハビリを行っています。理学療法士が直接ご自宅に伺い、あなたの生活環境・食事場面に合わせたリハビリをマンツーマンで提供します。
「実際に使っている食器・箸で練習したい」「自分のペースでじっくり取り組みたい」そんなご要望にも柔軟に対応しています。
片麻痺による箸操作の困難は、適切なリハビリで改善できる可能性があります。
上肢機能訓練で腕の土台を作り、巧緻動作訓練で指先を鍛え、日常生活動作訓練で実際の食事場面につなげていく。この3つのステップを根気強く続けることが、「また箸で食べたい」という目標への道です。
「また家族と同じ食卓で、同じ箸で食事がしたい」
その当たり前の願いを、一緒に叶えていきましょう。ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。
自費リハビリ トトノイ
住所:北海道中川郡幕別町
電話番号:080-2227-0195
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